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畳deCo物 取扱い 畳縁紹介
畳の寸法の違い
畳の寸法は1枚1枚
個々に違います。
和室や、他の部屋でも室内の大きさが決まっていて
大差がないと思っていませんか?
数字にすると結構曲がっていたり
クセがあったり、ヨセ(敷居の高さ)が
バラバラなどよくあります。
しかしながら、バラバラであろうと
採寸をして部屋に敷き詰めることが仕事の
畳屋さんですから、採寸をして
寸法通りに仕上げれば、自ずと
敷き詰めることができます。
寸法の違いについてなのですが
チラッと寸法の例題を、ご覧ください
↓
上の図のような
寸法紙を、畳屋さんが製図をして
部屋内のクセなどを書き記します。
半畳の畳6枚の、和室です。
畳フロアと呼ぶのがふさわしい枚数です。
図での四角で囲まれた数字は
「胴付き」と呼びます。
タテヨコ、それぞれの和室内の寸法の違いを記しています。
全て尺貫法での明記になります。
縦方向は、畳一枚分の江戸間の大きさ
5尺8寸 x 3.3 cm→(1740センチ)より
-148 小さい (1寸4ブ半小アマメ)
-140 小さい (1寸4ブ小)
横方向は、畳1枚半の江戸間の大きさより
-161 小さい (1寸6ブ小 アマメ少)
-173 小さい (1寸7ブ小アマメ)
-161の1は、髪の毛
1本程度として、お考えください。
些細な寸法でも、見逃すと寸法が乱れ
おかしな歪みや狂いが生じて
無理やりな畳となり、隙間など様々な異変を引き起こし
一色単に
「制作失敗」している畳となります。
そのほかにも
柱などの位置や寸法を測り
ぴったりとあわせていくことは
楽しみでもあり、やりがいとも言えます
柱などクセを明記した図
↓
シン(芯=真) 割り
柱の真中に
畳の出合う部分を合わせる寸法指定。
先程の寸法とは違い
+が出てきています。
これは、寸法が5尺8寸より大きいということを示しています。
反対側の畳は小さく、片側は大きい。
柱の真を取ることは
和室の見栄えを優先しています。
寸法上での大きい小さいは
些細な数字だと考えられると思いますが
非常に大きな数字で
採寸ができる状態であれば
決して逃すことのできない真実であり
正解であります。
お客さんの部屋の畳を正確に作ることは
御代をいただく上で、ごく当たり前で当然のことです。
正確に測ることもできないのであれば
正確に作ることもできない。
ただ単純なことです。
寸法の測りが正しければ
新しい畳は、最低でも20年以上使用が可能です。
畳替えのサイクルは
新しい畳を敷き込んだ後から
4〜5年後に裏返し
裏返し後は何年使っていただいても結構です。破れるまで使うことも可能です。
裏返し後は明確に何年と言えませんが
仮に5年後に
表替え。
表替え後、4〜5年後に裏返しとサイクルを繰り返すことが可能です。
畳は数十年と使用が可能で
畳屋さんの腕次第ですが補修を加えて
永く使うことができます。
しかしながら、最初の寸法がおかしければ
手直しを何度繰り返しても
おかしなままとなり、寸法上での補修はできますが
土台の補修は不可能となります。
室内の寸法の大きい小さいは
あまり気にすることはありません。
大工さんのヨセ・敷居の止め方
タッカーの打ち方・ビス留めひとつで
木材は曲がりますしクセ・歪みが生まれます。
クセなど状況に合わせて作るのが畳屋さんです。